宣告-ファロー四徴症

呼び出された部屋は動物の絵が沢山描いてあるかわいらしいお部屋
そこに分厚い本と資料をもった男の先生が入ってきて、『お子さんの件ですが、検査したところ心臓に疾患が見つかりました。先ほど、NICU(新生児集中治療室)に入院させてもらいました。病名は「ファロー四徴症」と言って心臓病の中では有名なものです』そういって、理科の授業の時に見たような大きな心臓の絵に赤と青のペンで色々説明してくれました

でも、私はというと全くと言っていいほど内容は覚えていなくて早くベビちゃんに会いたいと思ってたのだけは覚えてます。そんなときって脳が現実逃避するんですかね~都合いいように出来てるもんだ

ファロー四徴症。。。私は生まれて初めて耳にする言葉でした。簡単に言うと、本来人間の心臓は100%のきれいな酸素を全身に運び、酸素を使い切った血液を肺できれいにしてまたそれを送り出すのを、心臓できれいな血と汚い血が混ざり合って、100%の酸素を全身に運べない病気で、いずれ手術が必要で、酸素濃度(専門用語でサチュレーション)は症状により差は有るもののうちの子は70~80%の数値でした。

そのため、泣いたりするとサチュレーションが下がりチアノーゼカが出て顔色が悪くなりました。普通の大人がサチュレーション95%を切るとぶっ倒れてしまうのですが、赤ちゃんは生まれる前が肺呼吸してないので低酸素に慣れていてその値でも特別生死に影響はないとのことでした。

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初めて入るNICUは沢山の新生児がいました。自分の子と対面するなりその変わりようにショックと悲しみで胸が張り裂ける思いでした。だって生まれて数時間しかたっていないベビちゃんの鼻から管が入り、手足にはモニターのコードがまかれ、点滴の注射針が刺され、集中治療室特有のピッ、ピッというモニター音がながれているんだもの。





このときはほんと参ったな~涙が止まりませんでしたね。なんで?なんで?うちの子がこんな姿になってるの? 一人で抱えるにはあまりに大きなことだったけど、もう夜中だしとりあえず旦那さんには明日はなすことにしました。

その夜は全く眠れず、明け方うとうとして目が覚めて、変な夢をみている感じになったけどそうかそれは夢じゃないんだと思うととにかく凹みぎみ。

翌日改めて先生からお話しがあると言うので旦那さんと一緒に聞きました。その時はまだサチュレーションが80台後半だったので、退院は私がするより1週間遅れる程度でした。


私は通常通り、出産して6日目に退院しました
本来ならべびちゃんと一緒に実家に帰宅して、彼の両親と初孫を喜ぶところ、私だけ帰宅するってなんか切ない&申し訳ない気持ちでした。自分の両親なら間違いなく甘えられるけど、どんな風に思われるだろう…それもとっても気になってました。でも、色々考えても仕方ないから彼の実家の玄関をあけて『ただいま~』って大きな声で入っていくことにしました

玄関ではお義母さんが出迎えてくれて『お産ご苦労様。大変だったね。でも本当にありがとう』って私を抱きしめるなり涙を流しながらそうの。私も張り詰めてた緊張が一気にほどけて一緒になきながら『心配かけてごめんね』って言えたお義父さんもカラッとしてて、本当に自分の両親みたいに心が開けたな~お赤飯や煮物やご馳走作って待っててくれた。嬉しかったし、心がどんなに軽くなったことか。もう二人の老後は私が誠心誠意めんどうみるよって心の中で誓ったね

つづく
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by knao0203 | 2008-02-09 13:31 | かほ(入院)  

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